世界平和は一家団欒の後に
第13回電撃小説大賞金賞。
父が元勇者で母が元姫様な家族で、なぜだか世界の危機に巻き込まれてしまう一家。
ただし世界の危機といってもそれが主ではなく、それを絡めた日常のお話。
治癒能力を持った家族とか、超絶な戦闘能力を持った家族とか。
その中の長男の軋人が過去のトラウマに対して向き合う話です。
ストーリーの流れに力があって読みやすかったです。
完全にはトラウマを拭い去りはできないですが、それでも少しは解消はできたと思うので軋人と家族の絆、特に妹の美智乃もさらに強いものになっていくのでしょう。
家族ではないですが、同じく特殊能力を持ってしまった柚島香奈子の要所要所での軋人への助言がキラリと光っております。
…軋人が激しく香奈子とフラグ立て立てー（ぉ
挿絵はさめだ小判さん。
いやー。表紙裏（でいいのかな）とか香奈子と美智乃の絶対領域は極上ですっ！
あと確かに「お兄ちゃん、死んじゃやだぁ！」は一種のロマンだと思います(´ω｀)
